top of page
検索

日本人の約4割を悩ませる花粉症 スギの木を伐採できない理由とは?





こんにちは、アサヒコミュニケーションズです。

寒かった冬も終わりを迎えつつあり、春の陽気を感じられる日々がやってきました。暖かい春は散歩や公園など外遊びを思い切りしたいですよね!

しかし、いつも春が近づくと聞こえてくる「花粉症」。

現代病とも呼ばれる「花粉症」ですが、今や日本人の4割が花粉症であると言われています。

思い切り外遊びをしたり、洗濯や布団を思い切り干したり、本当はやりたいこと沢山なのに花粉症のせいで憂鬱な日々を2~3か月近く過ごさなければならない人もいるようです。


今回は、日本人の4割悩ませる「花粉症」について調べてみました。


花粉症の症状

日本人のおよそ3人に1人がなっていると言われる花粉症。


花粉症の症状が出やすいのは、鼻と目です。

鼻の症状は、くしゃみ、さらさらとした水っぽい鼻水が続きます。

目の症状は、かゆみ、充血、涙です。

このほか、体がだるい、熱っぽい、イライラする、喉や顔、首がかゆい、集中力が低下するといった全身症状を伴うこともあります。



花粉症の7割はスギ花粉

花粉症の患者さんの7割はスギ花粉が原因と言われています。

花粉量には地域差があり、森林面積に対する比率では九州、東北、四国で高くなっています。北海道にはスギ花粉飛散は極めて少なく、沖縄にはスギが全く生息しません。関東・東海地方ではスギ花粉症患者が多く見られます。ヒノキ科花粉症も見られますが、スギの人工林がより多いのでスギ花粉が多く飛散します。関西ではスギとヒノキ科の植林面積はほぼ等しいですが、今のところヒノキ科は幼齢林が多く、東日本よりヒノキ飛散の割合が多いと考えられています。



日本にスギの木が多い理由



このように多くの日本人が悩まされている花粉症。海外では日本ほど花粉症というものはないようです。日本で花粉症が多い原因の大半を占めているのが“杉の木”です。日本には多くの杉の木が植えられています。なぜなのでしょうか?


戦後の建て直しのため

第2次世界大戦後、日本の多くの家屋は焼き払われ建て直す必要がありました。

住宅すべてを建て直すには大量の木材が必要になので、木材として使いやすく成長する速度が速い杉の木が大量に植えられるようになったのです。


高度経済成長期の建設ラッシュ

1960年代の高度経済成長期には建設ラッシュが起きました。

そのため木材の需要が大幅に高まり、さらに杉の木が大量に植えられるようになりました。


スギの木がなくならない理由



日本に杉の木が多い理由は分かりましたが、それでも現在これだけ花粉症で悩んでいる方が多いとなぜ伐採しないのかな…と考えてしまいます。

調べてみるとそれにも理由がありました。


杉の木自体の価値が下がり需要がない

戦後に大量に植えられた杉ですが、木々が育つ50~60年の間に、コンクリートなどの建築材が台頭して木材の需要は減り、また海外からの輸入材が増えたことで日本の杉は使われずに残ってしまいました。

需要がないのに伐採するには費用と労力がかかりすぎるようです。



山林の所有者の許可がとれない

杉の木は山林に植えられますが、山林は個人が所有していることも多いです。 所有者が杉の単価の面までも考慮して許可をしてくれた場合は伐採できるのですが、そもそも所有者の行方がわからないこともあります。

また、山林は相続税がまともにかかるので、亡くなった前所有者の名義のまま放置されていることもあるようです。



人手不足

今や林業従事者は50,000人を切っているといわれています。 またそのほとんどが高齢者のため、杉の木すべてを伐採するのに必要な人員が確保できない状況にあります。



杉の木は災害対策にもなる

杉の木は山の斜面などに植えられているとき、土砂崩れなどの自然災害を食い止める効果があります。 そのため、植えられている状態そのものが災害対策になっている現状なので、杉の木の伐採に踏み切りにくいのです。



温暖化を防いでいる

杉の木は二酸化炭素の吸収率がよいです。 そのため大量に植えられていると温暖化を防止する役割があります。

日本にはヒノキやカラマツ、クヌギなどの木がありますが、それらより杉の木のほうが吸収率がよく、また樹齢50年くらいまで吸収率が衰えないのも特徴です。


以上のような理由があり日本から杉の木が消えないんですね。

国民病とも言われる花粉症ですが、根本原因を排除するにはなかなか難しそうです。


花粉の少ないスギが開発されている



さて、とても多くの国民が困らされている杉の木ですが、ご紹介した理由からなかなかすべてを伐採することは難しいとされています。

しかし最近では花粉症対策として花粉の少ない「無花粉杉」というものが開発され、植え替えがされ始めているようです。 しかし、この植え替えは1999年からスタートしていますが、450万ヘクタールある杉の木の植え替えはまだまだ進んでいません。

日本に植えられている杉の木は約90億本あるといわれているので、同じペースでおこなっていては数十年単位でもすべての杉の木を無花粉杉に植え替えることは難しいと言われています。



まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。

国民病とも呼べるほど日本人の多くが悩まされている花粉症。その根本的な木を伐採できないのには様々な理由がありましたね。

残念ながら根本的な原因排除はなかなか難しそうです。花粉症の方はつらい状況がもう少し続いてしまいますが、少しでも症状が和らぐように、睡眠時間の確保、バランスの良い食事を摂り免疫をあげて予防もしっかりとしていきたいですね。




アサヒコミュニケーションズでは集客・販促・売上UPなど様々なご相談にお答えします!

ぜひ、お気軽にご相談ください!

 







Comments


All Post    マーケティング    リサーチ    Web    BreakTime

bottom of page